シャルル・クリストフル作。時間、手間をかけた精巧な細工による当時のクラフトマンシップを代表する工芸品。この作品の他、唯一点クリストフル美術館に同モデルが残されている。
19世紀フランス、ステンドグラス作家の第一人者レオン・オーギュスト・オッタン(Leon Auguste Ottin)が貴族の依頼を受けて制作した大変珍しいテーマの作品。中央の少女が王族との結婚を約束している場面だが、右端の人物が教皇を象徴する三重冠(Triple Tiara)をかぶり、キリストの受難を意味する鞭を手にしていることから、幼すぎる少女の結婚に異を唱える精神的、幻覚的存在として描かれている。技術的にもガラスの顔料も、19世紀最高の作品としてフランス・シャルトル国際ステンドグラスセンターにより鑑定されている。
この作品はポンパドール夫人好みの有名なピンク地の碗皿で、18世紀の様式であるが、実際に作られたのは王政復古後のルイ・フィリップ王時代であるとおもわれる。
肖像は17世紀初期のフランス王アンリ4世、フィレンツェのメディチ家から嫁した王妃マリー、王の寵姫ガブリエル・デストレ。王室の三角関係を題材とした如何にもフランスらしい、優雅でエスプリに富んだ美しい作品である。
キャンティ地方に工房を持つランピー二窯は、メディチ家に伝わる伝統的なデザインを今日に再現できる貴重な窯元。メディチ家がローマ法王を迎える時に用いたアイスクリーム皿、縁にビスキュイをのせる。最高位の賓客に用いる緋色で、先の尖ったギリシャ風アカンサス文様が描かれている。