総勢25名ものイタリア・フランス10日間の旅は全員の健康と天候に恵まれ、予定通り大成功のうちに終了しました。その内容は生涯に一度は見るべき芸術文化の極意との出会い、それらを築いた創造の源の教育の中枢にふれたこと、その文化を守り、社会のトップにいる人々との直接の出会い等、これ以上ない充実した旅でした。今後は日本で、それらの貴重な体験を多くの皆様に伝え、新たな人生の扉を開いていただきたいと思ったので参加者にとっても心の宝物として喜んでもらえたことを嬉しく思いました。
◆イタリアの世界遺産を訪ねて
【世界遺産の頂点のヴァチカン市国のサンピエトロ大聖堂】
システィーナ礼拝堂でミケランジェロの「天地創造」「最後の審判」見学。ルネッサンス美術のエネルギーとダイナミズム、ミケランジェロの力作に感動。
【ウフィッツ美術館】
ボッチチェリ作「ヴィーナスの誕生」「春」、ダヴィンチ作「受胎告知」他見学
【サン・マルコ寺院】
フラ・アンジェリコの「受胎告知」天使の羽に散りばめられた金粉の美しさは今も健在。
【サンタ・マリア・デレ・グラッツェ教会】
レオナルド・ダヴィンチの「最後の晩餐」を見学。あまりのおだやかな美しい色彩と鋭い歴史事件の物語と遠い未来をみつめさせる遠近法のこのフレスコ画に感銘しました。
トスカーナ地方のイル・ボッロ村は美味しいイタリアワインの産地で、フェラガモ家のユートピア。ブランド王国の貴公子、サルバトーレ・フェラガモ氏がご自身でワイナリーを案内してくださり、ワインを振舞ってくださいました。ハリウッドの映画スターのような氏の素敵で優しい笑顔に全員うっとり。購入したワインに金文字のサインを入れてくださいました。
フィレンツェは、街中が芸術品に埋めつくされたルネッサンスの世界遺産の町です。ここに住み、幾世紀もこれらの文化を守り続けた貴族社会がここにあります。ローマのトレビの泉の創立者で、メディチ家の血縁でもある名門プリンセス・コルシーニ夫人のコルシーニ宮殿でアフターヌーンティーのおもてなしにあずかり、ルネッサンススタイルの広い庭園を散策しました。
磁器で有名なジノリ侯爵の宮殿で全員が晩餐に参加。幻想の世界かと見間違う夢のひとときを体験しました。日本人をこうして迎えてくださったのは初めてとのことでした。
日本人のステンドグラス作家志田政人先生の恩師のただ一度のご好意として、フランスで唯一の国立高等工芸美術大学の授業を見学させていただく特別入校許可をいただき、極秘の文化財資料や授業を見学、女性の校長先生が突然いらしてくださり、直接お話しを聞くことができました。
世界遺産第一号のフランス13世紀建造のシャルトル大聖堂で有名な「美しい絵ガラスの聖母」ステンドグラス他を見学
ヴェルサイユ宮殿では、本殿とマリー・アントワネットのプチトリアノン宮の他、今回初めて特別見学として、マリー・アントワネットとルイ16世の結婚を祝って建てられたオペラ座をヴェルサイユ宮殿の職員が案内してくださいました。
優雅なヴェルサイユ宮に隣接するホテルでのフィナーレ。ハープの演奏者が偶然15年前にホテルリッツで私のパーティーで演奏した女性との再会でした。大いなる力に見守られた心に残る出会いの旅でした。
これまで日本人の誰もが経験したことのない、ヨーロッパ悠久の昔から未来へつながる芸術文化と、そこに輝く歴史のヒロインや現代のリーダーの両方と出会うことのできた奇跡の旅行でした。
世界遺産都市サンクトペテルブルグでは、エカテリーナ宮殿、ピョートル大帝夏の宮殿、エルミタージュ美術館などを見学。レオナルド・ダヴィンチの「リッタの聖母」など多数の名画の他、世界3大名器として有名なウェジウッドの「クインズウエア」やエカテリーナ2世のマーク入りターコイズブルーのセーブルの傑作等を目の前にし感動しました。アレキサンドリンスキー劇場でバレエ「白鳥の湖」を見物。駐日ロシア大使館、駐露日本領事館他の協力を得、サンクトペテルブルグ副市長を表敬訪問し、女性政治家の旺盛なエネルギーに接したことも、現代ロシアの繁栄を裏付ける発見でした。
フランスの名水の地エヴィアン・ロワイヤル・リゾートホテルでは、在仏日本大使館の審査を得、幸運にも「日仏交流150周年記念」参加の認可をいただくことができ、ガラディナーを開催しました。日本の童謡を披露したり、一緒にフォークダンスを楽しみ友好を深めました。総料理長ミシェル・レンツ氏の軽やかな料理「キュイジーヌ・シネルジック」は、大自然と健康のテーマを融合させた新しい時代の先駆けでした。
フランスの食卓芸術・プロトコール研究家第一人者ルシャボニエール夫人のシャトーでは、ご家族揃って初めての日本人客を迎えてくださり、、授業のあとオペラを聴きながら、フィナーレの晩餐を楽しみました。ご参加くださった向学心に燃えた皆さまとともに、今回の記念すべき特別の旅をご一緒できましたことは、私にとり旅の最大の喜びです。
2008年 秋 今田美奈子
左)華麗なエカテリーナ宮殿の見学に感動
右)サンクトペテルブルグ副市長表敬訪問
左)エルミタージュ美術館で世界最高の名器と対面
右)ヨーロッパ有数の高級リゾートホテルであるエヴィアンロワイヤルリゾート
総料理長ミシェル・レンツ氏が考案した、健康と美肌をつくりあげる独特の料理、「キュイジイーヌ・シネルジック」。
レンツ氏の案内でホテル内の広い畑に出かけ、ハーブや個性的な野菜を採取し、氏から直々料理指導をいただきました。
2008年日仏交流150周年記念のガラディナー(公式の国際交流行事として認可を受けました) 。
エヴィアン市長夫妻、副市長、観光局長夫妻、ホテル支配人、ダノン社エヴィアン水支配人等VIPが列席されました。
ノルマンディ近郊にあるルシャボニエール夫人の新しいシャトーで、食卓芸術とプロトコールの授業を受けました。
posted by 今田美奈子食卓芸術サロン at 2010年12月20日 16:04